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淫らなプレゼント3

(被虐のバイブ自慰・・。)

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 ゆきのの体からは精液の臭いが漂っていた。

 幸い電車には再び大量の乗客が乗り込んできたので、ゆきのの両手や太股、そして恥丘や陰毛までが精液にまみれていることは誰にもわからなかったはずである。

 それでも車内には、ゆきのの体から分泌された愛液と男達がゆきのの体にかけていった精液の臭い、そして何とも言えない淫臭が漂っていた。乗客達は何も言わなかったが、ゆきのはみんなが自分が何をしたか知っているような気がした。



 ゆきのは次の駅で降りると、女子トイレの個室に駆け込んだ。

 ティッシュで両手の精液を拭き取った。それはゆきのの手の平にべっとりと着き、拭っても拭っても取りきれないかのようだった。

 手の平の精液を拭き取り終わると、ゆきのはスカートをそろそろとまくりあげてみた。

 すると、そこには無惨に引き裂かれた黒のストッキングと剥きだしのゆきのの局部があった。ゆきのの陰毛は男の放った精液にまみれ、そこから太股へと破れたストッキングの上までべっとりと精液がついていた。



 ゆきのがスカートをまくりあげると、そこには絶望的な光景が見えてきた。ゆきのの黒のストッキングには縦に何本も伝線が走り、男の精液がべっとりと付着していた。ところどころはまだねっとりとした白い固まりとなり、あとはシミのようになって広がっていた。そして、そのストッキングの局部は引き裂かれ、そこからはゆきのの黒い陰毛に覆われた局部が露出していた。

 ゆきのの手入れされ、三角に形の整えられた陰毛と恥丘には、正面に立っていた男が放った精液がかかり、それはゆきのの陰毛を伝い、陰部にも届き、そこでゆきの自身の体の中からわきだした粘液と交じり合い、ゆきのの太ももへと垂れていた。

 

 ゆきのは、その光景を二つの絶望的な思いで見つめた。

 ひとつは、自分が電車の中で下着を取り去られ、陰部をさんざん弄られ、最後には男たちの穢れた欲望に満ちた体液を浴びせられ、そして今こうやって駅の汚いトイレの個室で、自分で自分のスカートをたくし上げ、その汚された剥き出しの陰部を曝している・・・。その光景が信じられなかった。

 ここまで仕事一筋といってもいいようなまっとうなキャリアを積み上げ、そして常に男たちの崇拝と羨望の眼差しを集めてきた自分がこんな目に遭うなんて・・・という思いだった。

 そして、もうひとつは、その猥雑な光景に、穢れた自分に、弄ばれた自分の陰部に、ゆきのは体の奥から沸いてくる、どうしようもない肉の欲望を掻き立てられていたのである。

 ゆきのだって、むろん性体験がないわけではない。むしろ性の悦びを積極的に甘受し、体だけの関係だった男たちも何人もいるほどだ。
 しかし、今思ってみると、ゆきのを彼らとの性戯に駆り立てていたものは、自らが男を惹きつける魅力を持っていることに酔い、男たちが自分の体を求めてくることでそれを証明し、そして彼らを征服したという証拠を自分自身で再確認するためだったのかもしれない。


 ゆきのは、今はじめて、自分の内奥から涌き出てくるような性欲を感じていた。

(ああ・・なんでもっとしてくれなかったの・・どうしてもっと触ってくれなかったの・・わたし、もう少しでいくところだった・・・

 もっと指を・・指を乱暴に・・ゆきののあそこに・・ああっ・・こうやって・・・出し入れしてぇ・・あっ!ああん!・・・

 そうしたら、わたしも早紀さんみたいに・・おちんちん・・くわえこんで・・ん!んん!)


 ゆきのはトイレの個室で自らを慰めていた。汚水で床が汚れた個室で、精液の付着した衣服を着たまま、自らの陰部を指でまさぐるその快感、その異常さにゆきのは酔っていた。それはもうゆきの自身にも止められなかった。

(あああっ!こんなふうに・・・指を入れてほしかったのに・・・ん・・んん!)

 ゆきのは、長い脚をわずかに開いて立ったまま、自らの陰部に手をのばし、人差し指をそこに出し入れさせていた。わずかに、ゆきのの陰部が立てるぬちゃっという音が聞こえた。そしてそれはどうしようもなく大きな音にゆきのには思えた。


 そのとき、トイレに大きな音を立てて、掃除婦が入ってきた。

 ゆきのは、密かな異常な楽しみを中断され、指を膣に挿入したまま、音を立てないように掃除婦が去るのを待った。しかし、掃除婦の方もゆきのが個室から出てくるのを待っているようで、わざと大きな音を立てて掃除をするばかりで、一向に立ち去ってくれない。

(ああ・・どうしてぇ?もっと触っていたいのに・・・)

 ゆきのは、仕方なく個室を出ることにした。

(でも、このパンストだけは脱がなきゃ・・。)

 ゆきのは、苦労して個室の中で破かれ、男達の精液で汚されたパンストを脱いだ。幸い今日は予備のパンストを持っていた。ゆきのは新しいパンストを掃き終えると、汚れたパンストを捨てる場所を探した。

(あ、ない・・・。)

その個室には、汚物入れがなかった。おそらく今、外にいる掃除婦がかたづけたのだろう。


 仕方なくゆきのは、精液にまみれたパンストを、ジムに行くためにくつを入れてきた袋に入れて、バッグにしまった。自分の秘密をバッグの中にしまい込むようだった。

(あんなものを自分のバッグに入れなきゃならないなんて・・。なんてこと、精液にまみれたパンストが・・・わたしが今日、陵辱されかかった証拠のパンストが・・・わたしのバッグに入ってる!)

 今朝は新品だった黒のパンストが今は精液にまみれて、自分のバッグの中にある。

 ゆきのは、今日、早紀と部長の行為を見たり、痴漢に遭ったりする前の自分と今の自分とを、まるでこの汚されたパンストが象徴しているような気がしていた。




 ゆきのは自分のマンションの部屋に入るなり、乱暴に服を脱ぎ捨て、シャワー室に入り、熱い湯を浴びた。熱いシャワーを浴びて、男達の体液とともに今日の忌まわしい記憶も流し去ってしまおうとゆきのは思っていた。

 しかし、その記憶を消し去ることはできなかった。

 それは、男達の指の感触や早紀が立てるフェラチオの音を生々しくよみがえらせた。性的にも十分成熟したゆきのの体は、早紀の行為や男達の指戯で燃え上がった欲情を、それがたとえ異常な状況だったとはいえ、なかなか静めることはできなかった。

(ああ・・どうしたらいいの?わたし・・わたし、今日はがまんできないわ。)

 ゆきのは、熱いシャワーを浴びながら、自らの秘所を指で慰め始めた。

(ああん!・・・ああっ・・・早紀さん、太いおちんちんをくわえこんで・・・あん!・・・わたし、痴漢されたんだわ・・痴漢に感じるなんて・・・あっ・・・もう少しでいくところだった・・・あああん・・もっと指で・・ああっ・・もっと指でしてほしかった・・・あん!・・こんなふうにぃ・・・ああっ!)

 ゆきのは、シャワーの音に紛れて、喘ぎ声をあげた。

 これがいつものゆきのの自慰の方法だった。シャワーを浴びながら、指でまさぐるのだ。声をあげても聞こえないし、ときどきはシャワーのお湯で局部を刺激することもあった。

 しかし、今日のゆきのの欲望は、シャワー室のオナニーでは静められなかった。

(ああ・・いや・・だめよ・・あんなもの使っちゃ・・・異常よ・・・あんな・・・バイブ・・バイブ!)

(ああっ・・・あれを・・あそこに入れたら・・・どんな感じなのかしら・・・あれ・・おちんちんと同じかたち・・でも・・あんなに大きくて・・・だめよ・・・あんなの入らない・・・)

(でも、ちょっとだけ・・・・ちょっとだけよ・・試してみるだけ・・・変だったらやめればいいんだわ・・・そう・・試してみるだけよ・・・使ってみても誰にもわからない・・・)

(あした・・捨てちゃえばいいんだ・・・そうすれば。一回だけ使ってみて・・・あした捨てるの・・・それなら平気だわ・・・)


 ゆきのは、シャワー室から出ると手早く髪を拭き、白いコットン地のバスタオルに身を包んだ。

 あの赤いバイブは、ハイヒールの箱といっしょに玄関の靴箱の上に置いてあった。ゆきのは、さっき自分が脱ぎ捨てた服の残骸をまたいで玄関まで行き、その箱を持って、居間に戻った。



 居間のガラスのテーブルの上でその箱を開けると、「それ」は今朝と同じようにそこにあった。

 ゆきのは、箱から「それ」を取り出すと、となりの部屋にあるベッドの方に行きかけたが、ふと思いついて棚の中にあったブランデーをほんの少しグラスについでから、ベッドへと向かった。

 ほんの少し苦いブランデーを舐めながら、ゆきのは「それ」をベッドサイドの間接照明の明かりの中でよく観察した。


 それはところどころ半透明に透き通った薄い赤になっていて、中から駆動部らしきものが見えていた。長さは20センチはある。実際のペニスを模して、血管のような線が入り、根元からは男根を模した部分とは別に、もっと短い鳥のくちばしのようなものと、もう一本さらに短い突起物が出ていた。

(すごいわ・・これがわたしの中に・・・?)

(今日だけ。今日だけよ。)

 ゆきのは、「それ」を舌で舐めてみた。

 男の人にするように、ゆっくりと根元から先の方へ・・。

(あん・・なんだか変な味・・・)

 シリコンでできた「それ」はやはり実際の男性のペニスとは違って、人工的な感じがした。


 ゆきのは、ベッドサイドの引き出しからコンドームを、何人かの男が残していったもののうちから選んで、取り出した。ゆきのは、ベッドに座り、パッケージを破ると、よく男性にしてやるように、自分の口にコンドームをくわえ、「それ」にゆっくりと被せていった。

 それは、ゆきのが自分の緊張を察知して演出した、ちょっとしたジョーク、だったが、実際にくわえてみると「それ」のたくましさが生々しく感じられ、ゆきのの秘部は湿り気を増した。

(ふうん・・ああっ・・ふとい・・・これ。)

 ゆきのは濡れた熱いまなざしでそれを見つめた。

(ああ・・これがあたしの中に入るの?・・・こんなに大きいのが・・・ああっ・・・はやくっ!)

 ゆきのは立ち上がり、身体を包んでいたタオルを床に落とした。ゆきのの豊かに肉のついた身体が露わになった。

 アスレチッククラブで鍛えたゆきのの身体は、腰から太ももにかけてむっちりと肉がつき、その上の腰はきゅっとくびれ、乳房も固くしまっていた。肌はマシンでほんのりと小麦色に焼いてあった。

 そして、ゆきのはその身体を、洗い立てのシーツが敷いてあるベッドの上に横たえた。


 ゆきのは、もう一度「それ」を目の前に持ってきて眺めた。そして、愛おしむように口に含んだ。今度はコンドームのゴムの味が口の中に広がった。ゆきのは、それを舌で舐めまわし、べっとりと自分の唾液をつけた。

 ゆきのの秘部は、もうシーツの上に愛液をこぼさんばかりに濡れていた。

 ゆきのは、脚を軽く開き、バイブの先端を自分の性器の入り口にあてた。自分がちょっと緊張していることにゆきのは気付いた。それはまるで初めて性行為を体験したときに感じたような気持ちだった。

 ゆきのは、右手でバイブの根元を持ち、左手で自分の膣にその先端を持っていった。そして、ゆっくりと性器の入り口を開き、「それ」を挿入していった。

(あ・・・・・)

 十分に潤いに満ちたゆきのの膣はバイブの鬼頭にあたる部分をスムーズに呑み込んでいった。

 しかし、それから先に進もうとしたとき、ゆきのは「それ」の大きさを改めて実感しないわけにはいかなかった。「それ」は、ゆきのが今まで性行為を持ったどの男性のものよりも大きく、太かった。

 ゆきのの性器は、入り口付近に鬼頭部を受け入れたものの、そこから奥へと挿入していくと、ゆきのの脚はつっぱり、ゆきのは目を閉じ、自然にブリッジの形に身体が反り上がっていった。

(あ・・あ・・あああ・・・)

 漏れる声を抑えようと、ゆきのは左手を口に持っていったが、その手はゆきのの口の回りをさまようばかりで、挿入されるバイブの快感に耐えるのに精一杯で、その目的を果たせずにいた。

 挿入を拒もうと脚を閉じると、「それ」の大きさをゆきのは膣に、はっきりと感じた。あまりの快感に脚を開くと、「それ」はゆきのの奥までずぶずぶと一気に入ってしまいそうで、怖かった。


 ゆきのは、左手を口の前に持っていき、それを顎にそえたまま、バイブを自分の奥へ、奥へと挿入していくごとに、どんどん身体をそりあげていった。

(あああ・・ああ・・・すごい・・・あああ・・こ・こんなの・・こんなのって・・・ああっ!・・あああっ!)

 「それ」は、ゆきのがこれ以上奥には入れられないと思うほど深く挿入しても、まだ根元までは入りきらなかった。

(あ・・ああ・・あああ・・・すごい!・・・こんなのって・・はじめてだわ・・・これが・・バイブなの?)

 3センチ以上太さがある物体を局部に挿入したまま、まだ「それ」を動かす前から、ゆきのの身体は、快感にびくっびくっと震えた。膝を軽く曲げ、脚を軽く開いた状態のまま、ゆきのは初めて迎え入れた挿入物がずきんずきんと送り込んでくる快感にじっと耐えた。

 異物を性器に入れているという感覚だけでもゆきのは、だんだんと登りつめていくような感覚を味わっていた。口からは、「あ・・ああ・・」とうわずった声が抑えきれずに漏れた。

(すごい・・・あそこに入ってる・・・わたしのあそこにバイブがはいってるのね・・・どうすればいいの?・・このまま抜き差ししてみるの?・・・ああっ・・そんなことしたら、わたしこわれちゃうかも?)

 ゆきのは、おそるおそるバイブをくわえこんだ自分の局部を頭を起こして覗いてみた。そこには、ゆきのの局部を覆う陰毛の中から根元の部分だけをのぞかせているバイブがあった。

 そして、ゆきのの膣からは愛液が溢れ、周辺のシーツには丸いシミができていた。

(ああ・・・すごい・・奥までずっぽり入って・・・こんなに濡れて・・ああん)

 ゆきのは、バイブの根元を右手で持つと、おそるおそるそれを引き抜いてみた。途端に脊髄を快感が駆け登ってきた。

(ああっ!あううっ!)

 ゆきのは白い喉を反らし、再び鋭く背をそらせた。

(ああ・・すごい・・わたしの中をかきまわされるみたいで・・ああっ・・もっと・・・もっとぉ)

 ゆきのは、ふたたび今引き抜いたばかりで、ヌラヌラと愛液にまみれた赤いバイブを自らの手で局部の中にずぶずぶと挿入した。

(きゃああっ!ああん!いやぁ、変になっちゃうう!)

 ベッドの上でゆきのは脚を開き、股間でバイブを自ら出し入れするたびにその脚を細かく震わせた。

(いやあぁあ!また入ってきたぁ・・あああっ!いやあ、感じるぅ!もっとぉ!もっとしてぇ!)

 ゆきのは自らを慰めながら、自分の想像の中の相手にその欲望をぶつけた。それは、顔のはっきりしない男性だったり、部長だったり、あるいは電車の中の痴漢たちであったりした。

 ゆきのは、ふたたびバイブを引き抜き、膣口の入り口付近まで来ると、またずぶずぶと挿入した。

(はああっ!おおっきいぃ!わたし、わたし、もうだめぇ!変になっちゃうのぉ!)

 ゆきのは、初めて味わう巨大なバイブの快感と、その異様なもので自らを犯す異常な快楽に溺れていたが、一方でその今までと違った自慰の方法に戸惑いも感じつつあった。

(すごいけど・・ああん・・いいけど・・・これじゃ、いけない・・これじゃ、絶頂にまでは達せない・・・いや・・そんなの・・)

(どうすればいいの?・・・どうしたら、早紀さんみたいに気持ちよくなれるの?・・・どうすればさっきの痴漢たちの続きを味わえるの?)

(あっ、そうだ・・・・これを・・これを動かせばいいの?どうやって?)

(・・・電池・・・?)

 その赤いバイブには、ふたつのつまみがついていた。そのつまみを動かしたときに、そのバイブに起こること、そして、それが自分の中にあるときに動いたときに、ゆきの自身が感じる快感を想像して、ゆきのは興奮した。

 ゆきのの欲望にはもう火がついていた。ゆきのは、このバイブでいきたかった・・。

(電池を買ってくればいいのね。)

 ゆきのは、自分の秘部からバイブをずるりっと引き抜き、ティッシュでべっとりとついた愛液を拭き、自分の局部も拭った。ティッシュにはべっとりと、ゆきの自身の愛液がついた。

(ああっ・・・こんなに・・こんなに濡れて・・・)

 ゆきのは、興奮して震える手で、さっき床に脱ぎ捨てた服をかき集め、まず最初に身につけるべく、パンティをさがした。しかし、それがあるはずもない。ゆきのの愛液がべっとりとついたパンティは、今は誰とも知れぬ痴漢の手の中にあるのだ。今ごろ、あの痴漢がゆきののパンティをにやつきながら見つめているかもしれないことを思いだし、ゆきのは恥ずかしさに頬が紅潮する思いだった。


 しかし、ゆきのの中で何かが変わりつつあった。

(このまま・・・このまま何も履かないで・・・何も履かないで買い物に行ったら・・・)

 ゆきのは、そのアイディアに興奮した。

 昼間と同じ会社用のジャケットとスカートを履いてすました顔でコンビニへ行き、ふつうに買い物をする。

(でも、わたし、何も履いてないのよ。わたし、何も履かないで買い物するの。痴漢がいたら、そのまま触られちゃって・・・)

 自分がいつもより大胆な行動、それもかなり異常な行動をとることにゆきのは興奮した。そんなことは今までのゆきのには考えられないことだった。しかし、これはゆきのにとってリスクの少ない遊びだった。なぜなら、電池を買いに行くコンビニは、ゆきのが住むマンションと同じ建物の一階にあるのだった。しかも電池がどの辺に売っているかもゆきのはわかっていた。



 それでも、下着をつけずに出かけるという考えは、自慰が中断されたことを埋め合わせるだけの興奮をゆきのにもたらした。ゆきのは、ブラをつけると、まだ濡れそぼった陰部の上に直接ストッキングを履き、ブラウスを身につけ、スカートを履いた。

 玄関でヒールを履きながら、ふと顔を上げると、姿見の中にいつも会社に出かけるのと全く変わらない様子の自分がヒールにかかとを入れながらこちらを見つめていた。

 しかし・・・。

(でもね・・でも、ゆきのは、下着をつけてない・・ほら、あそこが丸見えなの・・)

 ゆきのは、姿見に向かって、スカートを捲り上げて見せた。姿見の中の自分が、スカートを捲り上げ、ストッキングに包まれた局部から黒い陰毛をはみ出させて立っている。ちょっと脚を開きさえすれば、性器だって見えてしまうかもしれない。

 ゆきのは、異様な興奮状態で玄関を出た。それでも、ハンドバッグを仕上げに持つことは忘れなかった。



 いつものコンビニに、いつもと変わらない姿でゆきのは入った。

 ドアが開き、客が来たことを知らせる電子音がゆきのを迎えた。終電が終わったあとの時間のコンビニには客の姿はまばらだった。

(なんだ。ちょっとがっかり。せっかくゆきのがノーパンで来てるのよ。かっこいい人だったら、触らせちゃうかもしれないのに・・・。)

 ゆきのはがっかりしながらも気持ちを切り替え、電池が売っている棚にまっすぐ向かった。レジに立つ男の店員が自分のほうを見ていることを意識し、ヒールの音をこつこつとたてながら、腰を悩ましげにくねらせて歩いてやった。

(電池を買って帰るの。電池があれば・・・それさえあれば・・・わたし・・わたしの中で・・あれが・・)

 しかし、いつも電池のパッケージがかかっている棚は空になっていた。はっとして、ゆきのが横を見ると、店員が商品の入れ替えを行っていた。店員が話しかけてきた。

 ゆきのは頭が真っ白になった・・。

「電池ですか?すみません。今、お出しします。単3ですか?単4?」

(たんさん?・・たんよん?・・)

 ゆきのには、店員が何のことを言っているのか、とっさに理解できなかった。

「わかりませんか?じゃ、何に使うんですか?ウォークマン?それとも懐中電灯?でも、停電してるわけでもないしね。」

 店員は、愛くるしいゆきのの顔を見て、軽口をたたいてきたが、ゆきのの頭はパニックになり、体は硬直していた。

「何に使うか教えてもらえば、たいてい電池の大きさもわかるんですけど・・」

 店員はゆきのの答えを待っている。

(早く答えなきゃ・・早く・・早く・・でも何に使うって言うの?)


 ゆきのは、とっさに自分の口から出た答えを聞いて店員の顔から笑みがさっとひいたのを見た。

「あの・・マッサージ器・・。」

 ゆきのは、自分の顔が見る見る真っ赤になるのがわかった。もう店員の顔など見られなかった。頭がくらくらと回った。それでも店員は、自分の役割を最後まで果たす気のようだった。

「・・・ええと・・・それって、どんな?・・・どれくらいの大きさのものですか?・・・」

 ゆきのは自分の心臓が凍りつくのを感じた。しかし、その場からできるだけ早く逃げ出したい一心で、そのものの大きさを両手の人差し指で指し示した。

 それは、ちょうど男性のペニスと同じ長さを示していた。

「・・えっ・・・ええと・・・単3かな?じゃあ。それか、単4です・・・ね。」

 店員も明らかに狼狽していたが、ゆきのには店員の顔を見る勇気はなかった。どちらも買うという意思を身振りで表すと、電池を持ってレジに向かう店員の後をうつむいたまま、ゆきのはついていった。

(わかっちゃったかな・・・?)

店員はレジを打っている。

(わたしがこれからあの電池を入れるものが何か・・・。)

「590円になります。」

(店員仲間に目配せとかしたのかしら・・?それともにやっと笑ってみせるとか・・・?)

「袋に入れましょうか?」

(わたしが店から出ていったら話すんだ。きっと。あの女、これからバイブでお楽しみだぜ!って・・・。)

「10円のお釣りになります。」

(わたしが何も履いてないのもわかっちゃってるかも・・。)

「こちら、レシートになります。」

(そうよ。わたし、これから、あれで楽しむのよ。今日は思いっきり楽しむの。わたしのあそこ、ぐっしょりなの。これからあそこに太いあれを埋め込むのよ。)

「ありがとうございました。」

 ゆきのは、店員の顔をちらっと見た。しかし、その顔にはどんな表情も浮かんではいなかった。ゆきのは、店を後にした。




 家に入ると、ゆきのは鍵をかけ、チェーンロックをかけ、ヒールを脱いで部屋に上がった。

 しばらくその場にたちすくむ。コンビニでのやりとりが思い出され、また頬がかあっと紅潮する。ゆきのは、ベッドまで足早に行くと、先ほどまでの淫靡な行為の名残の残るバイブをしっかりと持ち、居間にある皮のソファに向かった。

 ソファの前のガラスのテーブルにバイブを置き、電池の入れ口を開けてみる。

 単4を4本。

 コンビニの袋から電池を取り出すゆきのの手は、先ほどのコンビニでの逃げ出したいほどの恥ずかしい思いと、これから与えられる快楽への期待で、ぶるぶると震え、なかなか電池をパッケージから取り出せなかった。

 ようやく電池を取り出し、プラスとマイナスの方向を間違えないように、ゆきのはいつも間違える、電池を中に入れると、ふたを閉めた。



 ゆきのは、赤いバイブを手に取り、目の高さまでそれを持ち上げ、一つ目のつまみをゆっくりとまわした。

 ウィーンというにぶい音を立てて、そのバイブの三つの突起が細かく震えた。その光景をゆきのは濡れた瞳でうっとりと見つめた。

(ああん・・・すごぉい・・・)

(こんなにブルブルふるえて・・・これがわたしの中でふるえたら、どうなっちゃうの・・?)

 ゆきのは、バイブをテーブルの上に置き、急いで服を脱ぎ始めた。バイブはテーブルの上で振動し、ぶぃーんという音を立てた。

 今日、服を脱ぐのは何度目だろうと少しおかしく思いながら、ゆきのはどんどん脱いだ。脱いだ服はしわになるのも構わず、反対側のソファに放り出した。

 ブラウスを脱ぎ、ブラを取ろうとホックに手が触れたところで、ゆきのの目はテーブルの上でうなりをあげるバイブに釘付けになった。


 ゆきのは、それを手に取ると、うなりをあげて細かく振動するくちばしの部分をブラの上から乳首の付近にあててみた。それが送り込んでくる振動は、いかにも機械が作り出した振動だったが、ちりちりと快感をゆきのの小さな乳首に送り込んできた。

(あ・・・あっ・・・あん・・・ああん・・・いや・・・あっ・・・)

 ゆきのの乳首に与えられた快感はわずかなものだったが、今日一日の出来事で敏感になっていたゆきのの体はすぐにその快楽をむさぼろうとうごめきはじめた。

 ゆきのは、もう我慢できないといった様子でソファの上に横になり、ブラの上から乳首にバイブをあて、そしてスカートの上からぐしょぐしょになっているあそこをぎゅっと押さえた。

(あっ・・あっあっ・・ああっ!ああん!)

(ねえ・・はやくはやく・・さわって・・・)

 ゆきのは、さっきの電車の中で痴漢にされたように、今度は自ら自分のスカートをたくしあげていった。ゆっくりとゆっくりと、ゆきのは自らの下半身を露わにしていった。その間も胸のバイブは、細かな快感をゆきのの乳首に与え続ける。

(ああっ・・・いやぁ・・・)

 ゆきのはスカートを腰まであげ、自らの下半身が丸見えになるように、わざと脚を少し開いてみた。ゆきのは、下着を身につけず、肌色のストッキングだけがその下半身を覆っていた。

(いやぁ・・・だれかに見られてるみたい・・・)

 ゆきのは、ストッキングから性器が透けて見えるその下半身を、まるで人前にさらしているような気分だった。

 こんな形の自慰をゆきのはしたことがなかった。

 すべては、今日一日の体験と、この赤いバイブのせいだ。



 ゆきのの局部はかなり濡れているようだった。ストッキングを通して、外気にさらされている陰部がわずかにひんやりとする。さらに快感を得ようと、ゆきのは、ブラの中から乳首だけを露出させ、バイブの振動で刺激してみた。

(はっ・・はうぅ・・・はぁん・・)

 直接刺激された乳首は急激にその固さを増した。ゆきのは、剥きだしの下半身をくねらせた。

(も・・もうがまんできない・・・ああっ!)

 我慢できなくなったゆきのは、ブラをはずし、左手のバイブで乳首を刺激し、右手を自分の陰部にのばした。そこはストッキングの上からでもわかるほど濡れており、そこをすっと撫でたゆきのの指は愛液のぬめりで光っていた。

(ああっ・・わたし、こんなに感じちゃって・・・こんなに濡れてるの・・?)

(あん・・だれかに・・・だれかに見てほしいわ・・だれかに見られながらオナニーしたい・・・)

(ほら、みてぇ・・わたしのあそこ・・・もうストッキングの上までびしょびしょなのぉ・・)

 ゆきのが広げた脚の中心部は、ストッキングに包まれながらも、丸いシミを作っていた。


 ゆきのは、自分の性器の溝をねっとりと中指でなぞりはじめた。会陰のあたりから、女性器のびらびらに沿って、クリトリスまでじっくりと撫で上げた。すると、ゆきのの膣からは透明な液体がじわっと染み出し、ストッキングの繊維質をまたも湿らせた。

 自分で撫で上げるたびにゆきのは腰を軽く持ち上げ、その快感に耐えようとする。

(ああん・・きもちいい・・いいぃ・・ああん・・さっきの痴漢みたいにさわってほしい・・・)

(こんなふうにさわってほしい・・ねえ、クリトリスをさわってぇ・・・もっとしつこく・・まわすように・・・そう・・ああん!そう・・はぁん!いいわ・・いい・・いい・・いいのぉ!)

 ゆきのの細い指は、局部をもどかしいように、ストッキングの上から何度も何度も撫で上げつづけた。愛液は溢れ、膣から垂れていくのをゆきのは感じていた。

(ああっ・・もっとぉ・・もっと気持ちよくなりたい・・・)

 ゆきのは、ついにバイブを自らの下半身へと持っていった。そして、震えるくちばしの部分を股間のシミができたもっとも敏感な部分にあてがった。

(はん!はあん!ああっああん!いやっ!すごいぃ!)

 ゆきのはストッキングを履いた長い脚を開き、その中心部に赤い、20センチのバイブをあてがっていた。ゆきのはバイブの振動部を局部にあて、快感に耐えきれず腰を浮かし、喘ぎ声を漏らした。

(いやぁ・・すごい・・すごいわ・・ああん・・こんなふうに・・こんなふうにしてほしかったの・・・電車の中で・・・ああん・・・いやぁ・・・もう・・・もうがまんできない・・)



 ゆきのは、腰を浮かし、ストッキングを膝のところまで下ろした。ゆきのの女性器はついに隠すものもなくなり、そのすべてを晒すことになった。

 すでにじゅうぶん刺激されたゆきのの性器は、透明の愛液を次から次へと溢れさせ、その愛液で性器の周辺の陰毛も濡れ、ゆきのの性器にへばりついていた。膣は何かを呑み込もうとするかのように、その入り口をわずかに開いていた。

(ああ・・・これ・・いれるわ・・・わたし・・もうだめなの・・がまんできないの)

(ふといおちんちんで犯してほしいの・・・ああっ・・そう・・そうなの・・ゆきのを犯してぇ!ゆきののおまんこにふといの入れてほしいのぉ!)

 ゆきのはもう一度、自分をこれから犯す赤いバイブを目の前に持ってきた。

(ああん・・これ・・部長のよりも大きいわ。電車の中の男達のよりも太い。ああっ・・きっと・・きっとこれを入れたら、すごく気持ちいいのよ・・きっとわたしを、ゆきのを満足させてくれる・・・)

(ああっ・・入れてください。ゆきののあそこにぶちこんでぇ。ゆきのは、感じちゃって、もう我慢できないんです。)

 ゆきのは、自らのことばで自らを陵辱した。

 そうすることで、ゆきのは、自分がますます快感を感じることに気がついていた。

 ゆきのの今の望みは、部長や早紀や痴漢たちやコンビニの店員に自分の恥部を見てもらい、その自慰行為を見てもらうことだった。そうすることで、ゆきのはもっともっと感じることができそうな気がしていた。

(ああん・・みて・・見てください。ゆきのは、入れます。この太いバイブ・・ゆきののびしょびしょのあそこに入れます。ああん・・見てぇ。)

 ゆきのは、左手で膣の位置を確かめると、そこにバイブの最も太い部分をあてがった。その部分もやはり細かく振動している。

 ゆきのは、もうそれだけでイキそうだった。これから挿入して自らに与えられる快感に対する期待はふくらむばかりだった。

 ゆきのは、右手に力を込めた。

(あああああっ!)

 3センチ以上は太さのあるバイブが、ゆきのの性器にずぶずぶと呑み込まれはじめた。すでにぐっしょりと濡れたゆきのの膣は、驚くほどのやわらかさでその巨大なペニスを呑み込んでいった。

(いやああっ!入るぅ!入ってくるぅ!)

 ゆきのは、かえるのように折り曲げた両脚を、バイブがぐいっぐいっと挿入される度にびくんびくんと跳ね上げた。挿入されるバイブの感触は、男性の肉棒とはまた少し違い、固く、そして一直線に挿入されてくる感覚だった。

 ゆきのは、バイブを膣の半分ほどまで挿入したところでもうイク寸前に達していた。バイブの細かい振動が膣を刺激し、さらにはゆきののクリトリスにまで届いたバイブのくちばしがそれを刺激しはじめたからだった。

(いやぁ!も・・もう・・イキそう・・いやぁん・・もういっちゃいそうなの・・)

 ゆきのは、はあはあと荒い息をつきながら、バイブを挿入するのを止めた。すぐにはイキたくなかった。その瞬間を体が激しく欲していることはわかっていたが、ゆきのはもっとそれまでの過程を楽しみたかったのだ。


 ゆきのは、男性にじらされるときにされるように、バイブを奥までは挿入せず、入り口付近の膣壁を刺激するように、ぐりぐりと自分の膣をバイブでかき回した。

 しかし、この赤いおもちゃは、男性のペニスとは違い、ゆきのをたちまち快感の淵まで追いやっていった。

(はあっ!いやぁ!やだぁ!これもすごいぃ!いや・・だめだめだめ・・だめよぉ・・まだぁ・・)

 ゆきのには、もう暴走しはじめた自分の肉体を止めることはできなかった。

 ゆきのは、バイブでクリトリスを刺激したまま、腰をグラインドさせ、自らを絶頂へと導いた。

(いやぁ!だめぇ!もう・・もう・・もうイクぅぅ・・もうだめなのぉ・・イク・・イキます・・いやぁ・・・イクうぅううう!)

 ゆきのは、バイブを挿入したまま、両方の脚をぴんと突っ張って、絶頂へと達した。


 初めて味わうバイブでの絶頂感にゆきのはぐったりとソファに身を横たえた。しかし、それでもバイブはゆきのの中で震えつづけ、絶頂に達したゆきのは、膣の中をくすぐられるような感触を味わっていた。

 しかし、今夜のゆきのはいつもと違った。

 いつもなら、自慰をした後はすぐにそのままシャワーを浴びて、絶頂に達した5分後にはもう友達と電話をしたりしていたゆきのだが、今日という長い一日に遭遇した出来事は、ゆきのの肉体を、ゆきのの欲望を根本から変えてしまっていた。

(ああ・・・早紀さんみたいに自分からもっといやらしくして、おちんちんに奉仕してみたい・・・)

(それに・・電車の中の痴漢・・・なんで・・・なんでわたしをイカせてくれないまま・・・)

(ああ・・あのコンビニの店員・・わたしがこういうことしてるって、今ごろ想像してるんだわ・・・)

(ああっ・・・だめ・・だめなの・・・今日は。もっと・・・もっと、したい・・・もっといじめたいの・・もっと自分で自分をいじめたい・・・)

 ゆきのは、自分をもっともっと追いつめる方法を探した。そして、ゆきのは自らを被虐的な絶頂に導く方法を思いついたのだった。




 ゆきのは、全裸になり、玄関に置いてある姿見をソファの前に移動させた。いつも自分のスーツ姿を写す姿見の中には、乱れた髪で、満たされない欲望から目をぎらぎらさせた全裸の自分がいた。

 そして、ゆきのは、床に放り出されたバッグの中から取りだした。

 痴漢たちの精液にまみれたストッキングを・・。


 それは数時間前の陵辱の名残をじゅうぶんに感じさせた。男達の精液がかかった部分はべっとりと黒くなっていた。そして数時間の間に、それはすえた臭いを発しはじめていた。男達の精液とゆきのの愛液がたてる臭いだ。

(ああっ・・このにおい・・ゆきのは・・さっきおとこたちに・・汚されたのね・・・おとこの人のあれをかけられちゃったんだわ・・・ああ・・それってすごい・・わたし、もっとめちゃめちゃにされたかった・・・そう、わたし、めちゃめちゃにされたかったの・・・)

(これから、わたし、じぶんでじぶんのことをめちゃめちゃにするの・・・これまで感じたことがないくらいのエクスタシーを感じられそうな気がする・・・)


 ゆきのは、自らを陵辱するための演出として、男達の精液がべっとりとつき、陰部のあたりをびりびりに切り裂かれた黒の網状になったストッキングをもう一度身につけた。

 脚を通していくと、男達の精液とゆきの自身の愛液が垂れ滴ったところは、ひんやりと冷たかった。べっとりとしたその感触は、今のゆきのには、自分を陵辱するための演出のうちのひとつに思えた。


 破れたストッキングを苦労して履くと、ゆきのはソファに座り、自分の姿が見えるように姿見の向きを直した。

 姿見の中の自分の顔は、いくぶん上気している以外はいつもと同じだったが、伝線したストッキングだけを身につけた姿は、レイプされた後の自分を見るようで、ゆきのをさらに興奮させた。

(ああ・・なんだか、わたし、すごくいやらしい・・・)

 ゆきのは、姿見に正面に向かうように座り、そこに映る自分の姿を見ながら、両脚をソファの上げ、膝を立てて座ってみた。

 ストッキングの局部からゆきのの黒い陰毛が見える。

 膝を抱え上げると、太ももにかかった精液の臭いが増した。

 ゆきのは、ゆっくりと脚を広げていき、恥部を鏡に向かって突き出すようにした。鏡の中のゆきのは、脚をM字型に開き、精液まみれの黒のストッキングを身につけ、そして、その両脚の中心部には薄明かりの中に、ゆきのの女性器が何かを飲み込もうかとするかのように口をひらいていた。

(ああ・・わたしの・・・わたしの・・・あそこ・・・すごい・・濡れて・・・濡れて光ってる・・・ああ・・すごく濡れてるのね・・・それに口をひらいて・・)

(ああん・・いじって・・いじってほしい・・・わたしの・・わたしの・・お・・・お・まんこ・・・わたしの・・ゆきのの・・おまんこ・・さわってぇ・・・)

(いじってぇ・・いじってほしいのぉ・・・早紀さんがされていたみたいにぃ・・・痴漢がしたみたいにぃ・・・いじってぇ・・ゆきののおまんこ、いじってぇ!)

 ゆきのは、左手で自らの乳房をもみしだき、右手で、姿見に自分の性器が映るようにしながら、性器の敏感な部分を刺激した。中指と人差し指を揃え、まわすように、こするように、触った。すぐにゆきの自身からまた溢れてきた愛液で、ゆきのの指はぬるぬるとぬめり、頭をのぞかせたクリトリスをさらに刺激した。

 姿見の中で、陰部をまさぐる自分の姿ゆきのはうっとりと見つめた。

(ああ・・わたし、さわってる・・・わたし、じぶんでじぶんを慰めてるのね・・ああん・・あんなにわたしのあそこ、充血して・・濡れて・・んんっ・・ああっ・・いいぃ!)

(見てぇ・・ゆきののおまんこ・・こんなになっちゃってるの・・ぐっしょり濡れちゃて・・ねえ、見て・・・ああ、見てほしい・・)

(ゆきの、みんなに触ってほしい・・ゆきのがイクまで、みんなに・・痴漢に・・コンビニの店員にも・・・触ってほしい・・・ああん・・もうがまんできない・・もうだめ・・・)

 ゆきのは、姿見の中の自分に語りかけると、赤いバイブを取りだし、そして、さっきとは別のつまみをゆっくりと回した。

 バイブは、さっきの細かな振動とは別に、ペニスの部分の中央部が大きくグラインドするように動き始めた。ゆきのは、それをうっとりと見つめた。

(これが・・これがわたしの中に入るのね・・・わたしをいかせてくれるのね・・)

 

 ゆきのは、つまみを調節してバイブの動きを最小にしておき、その赤い人工物の先を性器にあてがった。

 姿見を見ると、ゆきの自身が、巨大な人工のペニスを自らの股間にあてがっている姿がそこにあった。その光景に、一瞬ゆきのは自身の行為の異常さにたじろいだが、快楽への欲求がそれを越えた。

 ゆきのは、それを性器の中に挿入しはじめた。

(ん・・あああっ!・・む・・んぐ・・ああっ!あああっ!)

 それは、ゆきのの性器に挿入された部分を中心に回転しながら、ゆきのの中に入ってきた。突起部が生み出す細かな振動と、ペニスの部分の大きな回転が、ゆきのの膣に絶え間なく快感をおくりこんでくる。

 ゆきのは、こらえきれず、のたうち、よがった。

(あああっ・・ひいいぃ・・ああっ!・・はいって・・はいってくるぅ!)

 今度はゆきのはゆっくりと、しかし途中で止めることなく、膣の奥までバイブを埋め込んでいった。それはゆきのの奥に挿入されるほど、複雑な動きで膣壁のあちこちを刺激しつづけた。

(くううぅうっ!・・あああっ!いいい!いいわぁ!)

 ゆきのは、一気に膣の奥深く、子宮に達するところまでその赤いバイブをつっこんだ。

(ああああっ!いやぁ!いやあああっ!)

 ゆきのは、膣全体をバイブに満たされた快感に、そしてそれに浸る間もなく次から次へと送り込まれてくる肉の快楽に、白目をむき、脚をがくがくと震わせた。

 姿見を見ると、ゆきのの股間には、20センチはあったバイブがその根元の部分までずっぽりと埋まり、うねりに合わせて、ぐねぐねと動いていた。

(ああん・・す・すごいぃ・・・)

 ゆきのはぐねぐねと動くバイブの根元を持つと、ゆっくりと膣の中をかき回しはじめた。

(はあああっ!いやあぁ!感じるぅぅ!)

(ああ、痴漢さん・・もっと入れてぇ・・・もっとゆきののおまんこ深くまで・・バイブを・・バイブをつっこんでぇ・・・いいの・・いいのよぉ・・もっとずぶずぶしてぇ・・)

 ゆきのは、今、電車の中で痴漢たちに取り囲まれて、その陰部にバイブを出し入れされていた。満たされなかった行為を、ゆきの自身がその想像の中で終わらせようとしているかのようだった。

(いやあ・・こんなところで・・ゆきの・・あそこに・・おまんこに・・こんなもの入れられてるの・・・いやぁ・・かんじるぅ・・もっと・・もっとぐじゅぐじゅしてぇ・・)

(ああん・・ゆきののおまんこ・・まるみえだわ・・いやあ・・そこにバイブが・・ずぶずぶって入ってるの・・・ああん・・すごい・・すごいわ・・あんなにずぶずぶ・・こんなふうにされるなんて・・・)

 ゆきのの想像は、エスカレートするばかりだった。

(店員さん・・・見て・・ほら、見える?わたし・・何も履いてないの・・何も履かないでお店に来てるの・・)

(でも・・でもね・・ほら・・わたし・・自分であそこに・・バイブ入れてる・・ほら、見える?ねえ、見て・・ゆきののあそこにバイブが入ってる・・・わたし、見られたいの・・・ゆきののおまんこ、見える?)

(ああっ・・みんな見てる・・・わたしを・・わたしが洋服の下に、精液のついたストッキングを履いて、あそこにバイブ入れてるの、みんな見てるのね・・・)

 ゆきのは、バイブをゆっくりと前後に出し入れしてみた。バイブは以前に増して、ゆきのの膣中をかき回すようにうごいた。ゆきのは、エクスタシーが近いのを感じた。

(はああっ・・はんっ・・ううっ・・いやぁ・・そんなにはやく出し入れしちゃ・・いやぁ・・変になっちゃうぅ!・・わたし・わたし・・もうだめなの・・イキそうなの・・・みんなに見られて・・いっちゃいそうなの・・)

 姿見の中のゆきのは、痴漢に引き裂かれたストッキングを身につけ、その脚をM字型に開き、そしてその中心部の秘部にぐねぐねとうごめくバイブをつきさし、濡れた目でゆきのを見つめ返していた。

(いやぁ・・だめ・・見ないで・・・ゆきの・・ゆきの・・もうイキそうなの・・だめ・・みんな見ないで・・・だめぇ・・わたし、そんな・・人に見られながら・・イクの・・?)

(ゆきの・・ストッキングから剥きだしのおまんこに・・バイブずぶずぶ入れられてイクの?)

(いやあぁあん・・だめぇ・・だめぇ・・イキそう・・ずぶずぶって・・・入ってるぅ・・わたし・・みんなに見られて・・・おまんこが・・ぐじょぐじょ・・ああっ・・だめぇ・・イキそう・・)

 ゆきのは、乳首を指で刺激し、挿入したバイブを膣の奥深くまで突き刺し、震えるくちばしでちくちくとクリトリスを刺激し、もうひとつの突起部もゆきのの肛門付近を刺激しつづけた。

 ゆきのの秘部からは、おびただしい量の愛液が溢れ、バイブでかきまわされて白濁したそれが、皮のソファの上にまで垂れていた。ゆきのが性器にバイブを出し入れする度に、そこからはさらに大量の愛液が沸いてきた。

(いやぁ・・イク・・ゆきの・・イクわ・・・バイブで・・バイブで・・イク・・・もっとして・・もっとしてぇ・・・ゆきのがイケるように・・・もっと・・もっとずぶずぶしてぇ・・はあっ・・いやぁ!)

(いやいやぁ・・そんなに・・動かしたらぁ・・いっちゃうう・・ああん!もっとぉ!もっと!・・つきさしてぇ・・・おまんこを!・・・ああああっ・・・ゆきのの・・おまんこ・・・おまんこがいい!あああん・・ゆきののおまんこ・・イキそう・・イク・・イク・・イク・・イクぅうう!)

 ゆきのは、最後の瞬間、ソファから腰をつきあげ、バイブを女性器の最奥に突き刺した状態で、激しく痙攣した。

「ひいいぃぃぃ!」

 何度かひくひくと痙攣したあと、ゆきのはぐったりとソファにもたれかかった。

 ゆきのが絶頂に達してもなお、ぐねぐねと動きつづけていたバイブは、だんだんとゆきのの膣からその姿を現し、やがてぼとりと床に落ちた。

 絶頂の余韻に、ぱっくりと開いた膣口をさらしたまま、ソファの上のゆきのはうつろな目でひくひくと身体を痙攣させていた。

 床では、ゆきのの愛液にまみれたバイブがぐねぐねとうごめきつづけていた。

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